8.お話し聞きます

1.お話し聞きます
真剣に話を聞いてもらうって、
本当にうれしいですよね。
たった一人でも真剣に話が出来る友だちがいたら、
そんな友だちがいると思うだけで安らぎます。
でも、友だちに話せないとき、
知り合いだと話づらいことってありますよね。
もしよろしければ、
思ったことを気兼ねなく話せ、
相談できる人をつくりませんか?



でも、その前に、
誰でも一人かならず真剣に話ができる人がいます。
その人と話をしてみませんか?










それは、あなた自身です。

あなた自身と真剣に話してみませんか?
思ったことを、本音で話してみませんか?
我慢せず、嫌なこと、かなしいことを
遠慮せず話してみませんか?
話して胸のつかえをなくしてみませんか?



うれしかったこと、
感動したこと、
楽しかったこと、
感謝したこと、
誰かにしてもらったことって、たくさんありますよね。

でも、「誰か」に喜んでもらったことってありますか?
「誰か」にあなたを含めて、
あなた自身を喜ばしたってことありますか?
案外、あなた自身をないがしろにしていませんか?
あなた自身は何を喜びと感じていますか?
相手のことを思うように、
あなた自身のことも思ってみませんか。
映画を見たり、
本を読んだり、
食事をしたり、
一人でもできるようだけど、
多くの人と関わりがあって生きています。
あなた自身のことを見つめ、それからまわりを見ると、
喜んでもらおうとしている人を多く見つけることができます。
あなた自身が喜ぶことを、喜ぶ人がたくさんいます。

相手の喜びも自分の喜びと感じることが
出来たらいいと思いませんか。
相手に感謝されるのは気持ちいいですよね。
でも相手に気づかれずに
人知れず何かそっとしてみませんか。
誰かにお礼を言われるわけでもないのに、
何かとても心が温かくなります。
感謝したり、感謝されたりするって、
すごくうれしいですよね。
どんなことでも感謝の気持ちをこめてしてみませんか?
相手の気持ちを感じたり、
相手に自分の思いが通じたとき、
感動が生まれます。


ほんのささいなことですけど、
ささいなことでも心が傷ついたり、
気分が良くなったりします。
傷つくことを恐れて、自分の気持ちを隠していませんか?
たとえ悲しいことであっても、
不愉快なことであっても、
起きてしまったことは逃げようがありません。


失敗や不愉快なことが起きてしまったら、
どうしますか?

自分のセイ、相手のセイをまず気にしませんか?
そして自分のセイでなければホットしたりしませんか?
まず誰のセイか確認するより、
優先順位を確認して、現状を把握し、
あるべき状態へ戻すこと。
そして前よりももっと良くすることが大切です。
責任のなすりあいや、
なんで、どうしてと責めても、
けしていいことなんかありません。
もし失敗や不愉快なことが起きたなら、
きちんと対応して、許すことです。
どんな相手も、あなた自身でも許すことです。
心から許すとき、本当に解放されるのは、
あなた自身の心です。


あなたの心はあなた自身で決めることができます。
つまらないことで気分を害されるのは嫌ですよね。
気にする気にしない、恨む、恨まないは、
自分で決めることができます。


大切な親友と話すようにあなた自身と話をしてみませんか?
もしかしたら、本当に久しく話をしていないのかも。
孤独を感じるとき。
また孤独を感じる間もないくらい忙しいとき。
家族や仲間がいても孤独を感じることがあります。
そんなときこそ、あなた自身と話をすべきです。

2.意味を見つけてみませんか
ものの見方、考え方で世界は一変します。
自分を中心にしたとき、
好きな人を中心にしたとき、
夫婦を中心にしたとき、
家族を中心にしたとき、
会社を中心にしたとき、
組織を中心にしたとき、
民族を中心にしたとき、
国を中心にしたとき、
同盟を中心にしたとき、
人間を中心にしたとき、
環境を中心にしたとき、
地球を中心にしたとき、
宇宙を中心にしたとき。



鳥の目、虫の目、魚の目これだけでは足りないですね。
もし心の目というものがあって、
相手の気持ちがもっとよくわかり、
自分の気持ちも相手によく伝わるようになればいいですよね。

でも怖いことに意識しなくても心の目はあります。
相手に気持ちは伝わります。
たとえば、自分が嫌だと思う相手には相手も嫌と感じます。
自分がおどおどして話すと相手も不安になってきます。
確実にイメージのやりとりが行われています。
それは言葉よりも、さまざまな印象で伝わります。


感情を大切にしてください。
自分の気持ちを大切にしてください。
理屈よりも感情を、
多数決よりも自分の気持ちを大事にしてください。

しかし、注意してください。
いま理性よりも感情に訴えることが多くなってきています。
感情は単純です。
ピュアで、お人よしのようなもので、
すぐに騙されてしまいます。
だから感情に訴えてきたものの意図を見つけてください。
相手の意図とは?
なんのために、
誰のために、
いつ、どこで、どのように、
何を何に変えるのか。
そして、求める結果の意味を考えてみてください。
ひとの話を鵜呑みにするのではなく、
自分で考え意味をみつけてください。
教わるのではなく、考えるのです。
いつも与えられた問題で、
解き方を教わっていて答えの決まっている、
問題しか解いたことがないのでは?
自分で問いを発したことはありますか?
自分で問題をみつけ、
自分で考え始めたとき、
他律から自律に覚醒します。
何かに気づき、はじめて本当に考え始めたとき、
目が覚めます。
3.事実と解釈と意味
「事実をして語らしめる」という言葉があります。
どういう意味だと思いますか?
ちょっと考えてみてください。










マックス・ウェーヴァーという人が、
「職業としての学問」の中で次のように言いました。
 「教育者は教壇で、何かをすべきとか、何がいいとか、
価値判断にかかわることを主張すべきではない。
なぜならば、
「事実をして語らしめる」という建前にとって
このような態度は不誠実だからです。
では、どうして不誠実なのか。
預言者や扇動家を教壇にあげてはいけないことには、
同意してもらえると思います。
預言者や扇動家は街に出て公衆に説くべきで、
そこで批判可能でなければならないからです。
教室においては、反対する立場の聴衆もいます。
しかし聴衆は、教壇に立つ教師の話を聞きに来たのであって、
考えが違うと言って教師を批判することはできません。
だから批判されることのない教師が、
価値観について主張することは、
公平でないので、すべきでないのです。」

それでは教師は何を教えるのだろう、
と思いませんか?



つづけてウェーバーはつぎのように言います。
「たとえば宗教史にカトリックの生徒とフリーメーソンの生徒が
いたとして、同じ講義を聞いて、同じ評価を得ることはないでしょう。
しかし、学問の知識と方法については役に立つという認識を
信仰にかかわらず承認させることはできます。
教師の任務の第一とすべきことは、
生徒たちの都合の悪い事実を承認するように教えることです。
自分の都合の悪い事実であっても認めることができる、
という習慣を身につけさせることが大切なのです。」

ウェーバーと「事実をして語らしめる」より

都合の悪い事実を見つめるとき、
問題を自覚するチャンスです。
いま自分の頭の中にあるプログラムを
改善するチャンスです。
自分の考え方がどのように出来上がり、
どのように考えるのか見つめるチャンスです。


イソップ物語のきつねのように、
事実を勝手に解釈して、自己満足していませんか?
都合の悪い事実に対する対応の仕方で、
その人の質がわかります。
誠意のある人、不誠実な人。
ごまかす人、事実を受け入れない人。


気をつけなければならないことがあります。
わざと事実と解釈を入り混ぜている場合です。
気をつけていないと、
解釈を事実のように受け止めたり、
事実を解釈のように受け止めたりします。
発表する人の意識的な思惑によるときと、
無意識な思いこみよるときとあります。
事実のような作られた映像、
うわさや架空の映画のような事実。


事実か解釈いづれであっても
発表されたということは紛れもない事実です。
その発表されたこと起きたことの意味を問い、
自分とのかかわりを問うことが大切です。
そして、違和感を感じるとき、
真実に気づくきっかけです。
真実を知ったときどうするか・・・。
自分自身を見つめ、 
感情を大切にし、 
悔いのないように良心に従って行動してください。
最後にハーパー・リーの言葉を紹介させてください。
「多数決に従わぬ唯一の理由は、個人の良心である。」

4.おわりに

最後までお読み頂き、ありがとうございます。
ご意見、ご感想ございましたら、
ぜひメールお願いいたします。

大谷弘仁
mail: ganbarekodaira@gmail.com
ツイッター: @ganbarekodaira

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